カテゴリ:PCハードウェア
3TBのドライブをようやく入手したので検証中の速報。
2TBのドライブが発売されてから、特に3TBのSATAドライブが発表されてから、ネット上では2TBの壁問題に関する話が活発になってきました。OSやハードウェアの対応が必要なので当然といえば当然ですが。 特によく言われるのが「Windows XPでは2TB以上のドライブは使えない」という点。これは完全に本当というわけではなくて、かなりウソの情報も含まれていたりします。以前からRAIDアダプタなどで2TB超の環境を利用している人は知っていたりするわけですが、PC Watchなどの大手のPC情報サイトですら、平気でウソ情報を垂れ流していたりするので、間違って認識している人も多いと思われます。 特に、Windows XP(Pro 32bit版)に関して使用できない理由といわれている情報を整理しますと・・・ ・Windows XPはGPTに対応していない・・・○ホント ・MBRでは2TB以上のディスクに対応できない・・・×ウソ ・Windows XPは512バイト/セクタ以外に対応していない・・・×ウソ ・Windows XPでは2TB以上のベーシックパーティションを作れない・・・×ウソ といったところでしょうか。ウソが多すぎます。 32bit版Windows XPでも、1KB以上のセクタサイズを利用出来ますし、それによって2TB超のパーティションを利用することが出来ます。 で、4KBセクタに出来るアダプタとかがないかなと思っていたのですが、手元にあったHighPointのSATA RAIDカード「RocketRAID 2310」で試したところ、うまくいきましたので、簡単に報告。 まず簡単に環境について書きますと、検証用のnForce 630iなGIGABYTEのメインボードのPCIe x16スロットにRR2310を差して、Windows XPブート用のHDDはオンボード側につないでます。ドライバ等はインストール済み。 RR2310にWD30EZRSを接続して、BIOSからボリュームを構成します。1ドライブしかないのでアレイは構成できませんが、RR2310の場合1ドライブでもJBODを構成できるのでJBODにします。HDDをイニシャライズ後、JBODの設定でHDDを追加し、セクタサイズを選択できるので4KBにして作成。あとはWindows XPをブート。 Windows XPのディスクの管理から、特に問題もなくベーシックディスクで全体(2.73TB)を1パーティションに出来ました。 システム情報から、4KBセクタで認識していることを確認できます。 一応ベンチマークなど。 見ての通りですが、XPで2TB超1パーティションは可能です。 WDがAFTを導入したときは互換性のために512バイトエミュレーションとしたわけですが、実際のところネイティブ4KBセクタならXPでも16TBまでサポートされるはずだと思います。まあ、いろいろな互換性の問題はあると思いますが、ジャンパとかでネイティブ4KBセクタモードを搭載して欲しいところです。XP用のアライメント変更なんかよりも。 そもそも今のWindowsでブートドライブに2TB超とか要らないですからね。最近はブート用は全部SSDですよ。2TB超はデータ専用でいいので、録画用のXP機で使いたいのです。今回のやり方だとRAIDカードがないと読めなくなっちゃうので、ネイティブ4KBセクタ対応のドライブやアダプタとかを待ちましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年02月12日 16時09分40秒
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